gyabunekoの部屋

レトロPC(MSX)でChiptune音楽、ゲーム、その他いろいろ趣味について書いてます。

「変なおじさん リターンズ」(著者:志村けん)を読んで、「普通の人」の心理を考察してみた。

2020年3月29日(日)、新型コロナウイルスによる肺炎でお亡くなりになったタレントの志村けんさん(享年70歳)の記事に、小学生からドリフのコントを見て育った世代の私は、ショックを受けました。

 

それで、昔、以下の画像の本(変なおじさん リターンズ)を買って読んでたのを思い出して、再び読み返してみたら、ちょっと気になる事が書いてあった。

 

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「変なおじさん リターンズ(著者:志村けん)(2000年10月6日発行)」

 

 

【以下、「変なおじさんリターンズ」の本文から、一部引用】

《171ページ目の(「やりたい事が見つからない」と嘆く若者へ)の章から引用》

 

『僕が彼らに何かアドバイスできるとすれば、世の中というのは、自分が動かない事には、絶対何も起こらないという事だ。
だから、「やりたい事が見つからない」と嘆く前に、いろんな事をやってみたら良い。
そして、少しでも興味を惹かれたものがあったら、それを一生懸命続けてみる事だ。
何でもそうだけど、ずっと続けていると上手くなる。

 

(中略)

 

何かを始めて、人の目に留まろうと思ったら、個性的じゃないといけない。
個性的というのは、ちょっと変わっているという事だ。
それは、外見とかファッションが変だって事じゃなくて、自分の意志で自分が好きな事をやっているのが、周りから見たら「あいつは変わってる」という意味だ。

 

でも、今(注:これは2000年当時の著者のコメントだけど、2020年の今も、そうかも知れない?)は、やっぱり皆不安なのだろう。
どうしても、「自分だけこんな風でいいのかな?」と思ってしまうみたいだ。

 

例えば、ファッションにしても、何かのブランドが流行ると、皆そのブランドを身に付けるようになる。
もちろん、流行に敏感じゃないといけないし、知っているのは良い事だけど、それに振り回されると、どんどん他人と一緒になって、その人らしさが失われてしまう。
それは、生き方でも同じだと思う。

 

皆と同じだったら、一番楽だろう。不安も無くなる。
でも、その代わり、個性も無いって事になる。』

【以上、引用ここまで】

 

 

 そういえば、漫画家の、故・やなせたかし先生も、志村けんさんと似たような話をしていたなぁ・・・
TVで視た番組のインタビューで『続けてやっている人には、依頼が来ます。これは間違いないです。』という話をしていたような覚えがある・・・

 

 

で、ひょんな事から、偶然、以下の動画を見つけて、(ラジオの「テレホン人生相談」かな?)で、相談回答者の話を聴いてたら、普通でない人を叩いたり排除しようとする「普通の人の心理」が分かったような気がした。

 


【TEL人生相談】前途洋々のADHD 今井通子&マドモアゼル・愛

 

 

【以下、回答者の話を文字起こししてみた】

 

(7:12~)
『一般社会とは、「普通の人」が好きなのです。でも本当は、それは「普通でいないと生きていけないかも知れない」という恐怖心が、普通の人にはあるのです。だから、普通の人は、他人の生き方が気になるのです。そこで、自分の不安を隠すために、普通でない人を攻撃して安心しようとする心理が、普通の人にはあるのです。』

 

(7:58~)
『だから、個性があったり変わり者とかを心理的抵抗も無く受け入れられる人というのは、実は自信のある人なのです。ただ、あなた(相談者)が分かっておかなくちゃいけないのは、「一般社会とは、どういう構造なのか?」という事を、よく知っておかなくてはいけないという事です。つまり、普通人が多数を占める一般社会に帰属する周りの普通の人は、あなた(相談者)の事を「普通ではない人」と見做しているという事です。』

 

(8:48~)
『わざわざ自分から(出自とかADHDであるという事を)カミングアウトする必要は無いんです。(普通の人が多数の)現実社会は、偏見だらけなのです。本人の人間性で見ようとする人は少数です。だから、本人の背景や経歴や出自など、そうした物差しで見ようとする人が多いという事は、知っておいた方が良いです。でも、あなた(相談者)まで、「私も普通の人にならなきゃダメだ」と思う必要は無いんです。』

 

(9:35~)
『「(世の中の大多数である)弱い普通の人」は、あなたの味方には成ってくれないです。だから、「変わり者の、人間的な優しい、強い人」を探して下さい。そうした人を信頼して、これから生きていきなさい。』

 

【以上、文字起こし、ここまで】

 

 

 

ここで自分は、ハッとした!( ゚д゚)ハッ! 


「(流行のブランド物を身に付ける事によって)皆と同じでないと不安」という心理は、「普通でないと不安(普通を装っていないと不安)」という心理と同じだったのか!という事に!

 

その一方で、「変わっている人」は、流行に乗らず、流行を気にせず、好きな事を好きなようにやっている人で、そこには、皆と同じでない事への不安は一切無い。


好きな事を続けていれば、同好の志が見つかるフラグも立つし、そこから、ひょっとしたら、運が良ければ、誰かの目にも留まるチャンスが掴めるかも・・・?

・・・という事なのかも知れないなぁ・・・

 

 

ここで、「普通の人と違った人生を歩む事は、それなりにしんどいぞ」と言ってたアニメ(耳をすませば)の話を思い出したが、変わり者は「しんどくても、その道しか選択の余地が無かった」と考えれば、これは例えばだけど、そうした道で成功した人を見て普通の人は不安に駆られ叩きつつも羨ましく思っている・・・という事でもあるのかな?

 

でも、それ故の「潰しが効かない人生」という事も、普通の人は分かっておかなくてはいけないと思う。つまり、『その人の美味しい部分だけを見て羨ましがって叩いてはいけない』って事だ。変わっている人は、そこまでに成るために、普通の人には想像も付かない苦労をしているかも知れないという事を、普通の人は、ちょっとは考えておかなくちゃいけないと思う 。

 

変わり者にしたって、意識して変わり者を演じている訳でもなければ、好きで変わり者になっている訳でもなく、好きな事を好きにやり続けた結果そうなっているだけの事であって、そこには特に羨む要素は何も無いと思うんだけど、もしも羨ましいなら、同じようにやってみれば良いんじゃないかな~、と思う。

 

「周り(の普通の人)と同じでいたい」という安心感を選択するのか?それとも「俺は俺だ!」と、好きな事を好きなようにやり続ける事を選択するのか?それも本人の自由意思。

でも、趣味くらいは、そこまで肩肘張らずに、気楽にやるのが一番良いですよねw

同じ趣味嗜好の人は、今ではネットを探せば沢山いるという事も分かったし。

 

まぁ、要するに、何が言いたいのかと言うと、「趣味に貴賤は無い!」って事ですw

 

 

MSX実機でMGSファイル曲データを聴く方法(音楽プレイヤーは「MGSEL」を使用)

【この方法は、Windows10 HOME(バージョン 1903:OSビルド 18362.592)の環境を前提で話を進めていきます。】

 

先に、結論から言うと、MGSファイル曲データを実機MSXで聴くためには、以下の物が必要です。

 

必要ファイル

MGSDRV.COM

MGSEL.COM

MGSF.COM

*.MGS(拡張子が「MGS」の曲データいろいろ)

MSXDOS.SYS

COMMAND.COM

 

必要アプリ

RuMSX

 

必要機器

3モード対応のUSB接続型3.5インチFDD
(又は「3.5インチFDD搭載ノートPC」。これも3モード対応に成っています。)
  
3.5インチ2DDフロッピーディスク
(又は「3.5インチ2HDフロッピーディスク」)

 

FM音源内蔵機種の実機MSX2+(本体に「♪」が印刷されている機種)
(又は「FM音源無しの実機MSX2+」と「FMパナアミューズメントカートリッジ(FM-PAC)」)
(又は「FDD搭載の実機MSX2」と「FMパナアミューズメントカートリッジ」)
(又は「実機MSXターボR」)

 

SCCカートリッジ

(この機器に関しては必須ではありませんが、これを持っていると、SCCデータを組み込んだMGSファイルを実行すると、SCCの音色で音楽が聴けます。)

 

 

先ずは、以上のものを、ご用意下さい。
では、「その為に、何をすればいいのか?」を、以下の目次で解説していきます。

 

【もくじ】

  1. 必要ファイルの用意について
  2. 必要アプリ(RuMSX)の用意について
  3.  必要機器の用意について
  4. 「RuMSX」を使って、3.5インチ2DDフロッピーディスクをフォーマットする方法
  5. 「2DDフォーマット済みフロッピーディスク」に、必要ファイルを書き込む方法
  6. 必要ファイルを保存したフロッピーディスクに「MGSEL.DIR」を作成する方法

 

  

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【1.必要ファイルの用意について】


 MGSDRV.COM 

 (ドライバ本体:MGSDRV ver.3.20)
 MGSEL.COM

 (楽曲データの再生:MGSEL version 3.01v)
 MGSF.COM

 (MGSELの曲名一覧を作成:MGSF version 3.00_g)


この3つのファイルは、以下のGigamix様のURLから入手して用意します。
(「ダウンロード」の項目を参照)

www.gigamix.jp

ダウンロードファイルは「原版」と「再圧縮版」の2種類が有り、どちらも同じファイルですが、取り扱いの簡単な「再圧縮版(ZIP)」が、お勧めです。

 

 

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  *.MGS(拡張子が「MGS」の曲データいろいろ)


*.MGSとは、「MGSコンパイラ(MGSC ver.1.11)」で作成した曲ファイルの事ですので、以下のURLで、各自で自前で曲データを打ち込む等して、用意します。

msxplay.com
《曲データの打ち込み方法(サンプル曲データで解説)》

1.(以下の画像を参照)MSXplayのサイトの「MML Compiler」の項目に在る青文字(MML EDITOR)を押すと、エディッターが表示されますので、その画面内で、曲データの打ち込みやMGSファイルの作成を行って下さい。 

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この項目で「MML EDITOR」を押す

 

 

2.「Sample」を押すと、サンプル曲データが、エディッター上に表示されます(以下の画像)。

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MML EDITOR」を開くか又は「SAMPLE」を押すと、この画面が表示されます。

 

3.エディッターの画面で「play」にチェックマークを入れた状態で「Compile」を押すと、曲データをコンパイルした直後に演奏開始します(以下の画像)。

f:id:gyabuneko:20200119192304j:plain

 

4.「Export」を押して「MGS」を選ぶと、エディッター上に表示された曲データを、MGSファイルに変換&保存します(以下の画像)。

f:id:gyabuneko:20200119192250j:plain


なお、ここで保存したMGSファイル名は長いため、このままでは実機MSXでファイルを認識できません。
ですので、MSXで認識可能なファイル書式(半角8文字以内のファイル名.3文字以内の拡張子)に修正して下さい(以下、その例です)。

 【例】

 (修正前)1579445147288.mgs

 (修正後)SAMPLE.mgs

 

曲データの打ち込み方法の詳細は、MSXplayのサイトの「MML Compiler」の項目に在る青文字(MGSC.COMの仕様)を押して参照して下さい(以下の画像)。

f:id:gyabuneko:20200119210053j:plain

この項目で「MGSC.COMの仕様」を押す

 

 

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 MSXDOS.SYS
 COMMAND.COM


この2つのファイルは、「MSX-DOSフロッピーディスク」に入っているので、3モード対応のUSB接続型3.5インチFDDを使って、これらのファイルを取り出して用意します。

又は、MSX関連の月刊誌(MSX・FAN)の「スーパー付録ディスク [#1~#33](以下の画像)」にも入っている(但し、#1,#3,#4の号には入っていませんが [以下の画像])ので、同様の方法で、ファイルを取り出して用意します。

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MSX・FANスーパー付録ディスク(1995年8月最終号)ディスクNo. [#33]

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MSX・FAN スーパー付録ディスク(#1、#3、#4)(MSX-DOSが未収録の号)

これらのディスクを持っていない方は、中古屋さん又はネットオークションで落札するなどして、入手して下さい。


◆《注意事項》◆

フロッピーディスクの使用上の注意

 WindowsのOSの制御下でフロッピーディスクを取扱う場合は、万が一の為を考慮して、書き込み時以外は念のため、フロッピーディスクのプロテクトノッチを「書き込み禁止状態」にして使用して下さい。
それと、フロッピーディスクに入っているはずのこの2つのファイルが参照出来ない場合は、「フォルダーオプション」で、「隠しファイルを表示する」にチェックマークを入れて、「保護されたオペレーティングを表示しない」のチェックマークを外すと、そのファイルが現われますので、そこでファイルを取り出して下さい。

但し、ここで注意ですが、ファイル操作でWindowsシステムに関わるファイルを不用意に移動したり削除したりしないように、操作にはくれぐれも御注意下さい。
ですので、この2つのファイルを取りだしたら、フォルダーオプションの設定を、元に戻して下さい。

 

 

以上のようにして、必要ファイルを用意できましたら、あとは、空の3.5インチ2DDフロッピーディスクに必要ファイルを書き込めば、実機MSXでMGSデータを聴けるディスクの完成、という訳ですが・・・


次の章では、「では、その為に何をすればいいのか?」を解説していきます。

 

 

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【2.必要アプリ(RuMSX)の用意について】


「RuMSX installer」を、以下のサイトからダウンロードして下さい。
LexLechz.at(RuMSXの開発者様のサイト)

www.lexlechz.at
「RuMSX V0.82」は日本語対応で、Windows XP以降に対応してるので、FDDを搭載しているWindows XP以降の旧OSのPCにも使えます(開発者様からの、『RuMSXのインストーラーは、Windows XP以降をサポートしています。』とのコメントが有りました)。

しかも、RuMSXは、実FDDを取扱える唯一のMSXエミュレータです。
つまり、旧OSのPCユーザーも、このアプリをインストールすれば、実機MSX用のディスクを作成できるという訳です。

あとは、ダウンロードしたzipファイルを解凍&実行して、画面の指示に従って、インストールして下さい。

 

もしも、Windows XP以前のOSでRuMSXを使用する場合は、「RuMSX v0.40」を使用して下さい(対応OSの詳細は、RuMSXの開発者様のサイトで御確認下さい)。

 

 

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【3.必要機器の用意について】


 3モード対応のUSB接続型3.5インチFDD
 (又は「3.5インチFDD搭載ノートPC」。これも3モード対応に成っています。)


3モード対応のUSB接続型3.5インチFDDは、ネットショップ等で探すと、割と容易に見つかりますので、そこから購入して御用意下さい。
市場価格は、約1,500円~5,000円位で買えるようです。

 

検索ワードは、
「USB 3.5インチ FDD 3モード」
で、探してみて下さい。

 

ちなみに、私が使っているFDDの機種は「IBM FD-05PUB/TEAC FD」です(以下の画像)

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ヒューレットパッカード製の3モード対応3.5インチFDD

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ヒューレットパッカード製の3モード対応3.5インチFDD(裏側)


あと、USB接続型FDDが入手できなかった場合の最後の手段として、3.5インチFDD搭載ノートPCの入手方法ですが、これは、中古PCショップ又はネットオークション等で入手可能のようですので、こちらの購入を検討してみるのも宜しいかと思います。

 

検索ワードは、
「ノートパソコン フロッピーディスクドライブ 中古」
などで、探してみて下さい。

 

ちなみに、私が使っている旧OSのノートPCは、「FUJITSU FMV-BIBLO NB50M」と「NEC LaVie LL700R/73DH」です(以下の画像)。

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FUJITSU FMV-BIBLO NB50M(Windows XP [Service Pace 3] )

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NEC LaVie LL700R/73DH(Windows2000 [Service Pack 4] )

 

残念ながら、これらのノートPCの内蔵バッテリーは充電不能になってしまいましたが、ACアダプターがあるお陰で、一応は動作しています。

 

 

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 3.5インチ2DDフロッピーディスク
 (又は「3.5インチ2HDフロッピーディスク」)


これは、現状は「3.5インチ2DDフロッピーディスク」の入手が極めて困難なため、入手が比較的容易な「3.5インチ2HDフロッピーディスク」で用意した方が良いかと思います。
こちらでしたら、ネットショップで比較的容易に見つかります。
値段は、10枚組で約3,000円前後といった所です。

「3.5インチ2HDフロッピーディスク」を使用する場合は、「ディスク種類識別穴(2HDの右下の穴。ライトプロテクトタブの無い方。)」を、シール等で塞げば、2DDとして代用出来ます(以下の画像)。

これにより、FDDに組み込まれている「ディスク種類識別センサー」が反応して、2HDを2DDとして認識可能と成ります。

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imation 3.5インチ2HDのメディア種類識別穴を、シールで塞いでみた(左)

そこで、2HDの取り扱いの注意ですが、2HDの識別穴を透明なシールで塞いでしまうと、2HDを2DDとして認識できない(ディスク種類識別センサーが反応しない)場合も在り得るので、透過しないシールで塞ぐ事をお勧めします。


検索ワードは
「3.5インチ 2HD フロッピーディスク
で、探してみて下さい。

 

ちなみに、私が使っている2HDフロッピーディスクは、「MF2HD10P(IBM)-O」です(上の画像)。

 

 

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 FM音源内蔵機種の実機MSX2+(本体に「♪」が印刷されている機種)
 (又は「FM音源無しの実機MSX2+」と「FMパナアミューズメントカートリッジ(FM-PAC)」)
 (又は「FDD搭載の実機MSX2」と「FMパナアミューズメントカートリッジ」)
 (又は「実機MSXターボR」)


これは、中古屋さん又はネットオークション等で購入して御用意下さい(以下の画像は、FM音源内蔵機種の実機MSX2+です)。

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SANYO WAVY70FD2(PHC-70FD2) MSX2+ (本体に「♪」マーク有り)

 

FM音源無しの実機MSX2+またはFDD搭載の実機MSX2には、以下のFM-PACも必要です(以下の画像)。

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FMパナアミューズメントカートリッジ(FM-PAC)

中古市場は、価格も在庫も流動的で、いつも同じ店に目当ての機種が在るとは限らないようですので、根気良く、マメに探して下さい。


それから、中古品の中には「ジャンク品扱い」等もあったりしますので、買ってから後悔しないためにも、製品の状態を慎重に見極めてから購入して下さい。
それと、実機の状態や程度によっては(主にジャンク品扱いのものですが)、実機に搭載のFDDが故障している場合も有り得ますので、その場合は、修理又はFDDを換装して使う事に成るかと思います(修理&改造は、自己責任でお願いします)。

 

検索ワードは
MSX2+ FM音源 中古」
MSX2 FM PAC 中古」
MSXターボR 中古」

MSX FDD 改造 修理」(修理&改造する場合は、こちら。)

などのワードで、探してみて下さい。


ちなみに、私が使っている実機MSXは「SANYO WAVY70FD2(以下の画像)」です。

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PHC-70FD2(SANYO WAVY70FD2)に、スナッチャーSCCカートリッジを挿した所

購入から30年経ち、少々ガタが来ていますが、何とか持ち応えています(笑)

 

 

★《補足情報》★

実機MSXを修理&改造する方のために、リンクを以下に挙げておきます。

修理&改造は、自己責任で御願いします。

 

 【修理難易度(低)】

 FDDを「ゴムベルト」の交換で修理したい方は、以下のサイトが参考になるかと思います。
但し、ゴムベルトを「モビロンバンド」で代用して交換した場合は、一応FDDは動くようになりますが、FDDの物によっては動作が不安定になる傾向もあるようですので、あまりお勧めしません。

ゴムベルトを交換の際は、ちゃんとしたゴムベルトに交換した方が良いでしょう。

 

レトロPC・ゲーム専門店「BEEP
MSX豆知識 A1ST(MSXturboR)のディスクドライブ修理

https://www.beep-shop.com/blog/4490/

 

Panasonic系の実機MSX2+内蔵FDDに対応の「フラットケーブル」が破損した場合には、以下の同人ハードのサイトで購入できます。

www.kadenken.com

 

以下は、交換部品を「モビロンバンド」で代用した例です。

このブログ主の方は、修理に成功しています。実機本体の分解も、参考になります。

pcheya.net

 

 

 【修理難易度(高)】

 実機MSX内蔵FDDをAT互換機用FDDに換装する方は、以下のサイトが参考になるかと思います。

 

以下、「まどちん●」さんの解説記事です。
madscient.hatenablog.jp

 

以下、「にが」さんのサイトです。

Panasonic MSX2+ / turboR のFDD換装方法の解説記事です。

http://niga2.sytes.net/msx/FDD.html

 

以下、「MSXのページ」さんのサイトです。
WAVY70FD/2について(「FDDの交換」を参照)

http://usbsecretbase.michikusa.jp/70fd/index.html

 

以下、私の投稿動画です(動画は、全部で6本あります)。
MSXFDDが壊れたので修理&改造してみた(工程1/6)

www.youtube.com

 

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 SCCカートリッジ


これは、KONAMIMSXゲーム(「SNATCHER」又は「SD SNATCHER」)に付属の「サウンドカートリッジ(以下の画像)」の事で、これを実機MSXに挿す事によって、MGSファイルに組み込まれたSCC音源データを読み出して、SCC音源の音色で音楽を演奏する事が出来るようになります。

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SNATCHER サウンドカートリッジ(MSX2版SNATCHERの付属品)

これを持っていない方は、中古屋さん、又は、ネットオークション等で探して購入して下さい。
ただし、このカートリッジは単体で売られている事はまず無いでしょう。なので、ゲームを購入する形での入手という方法になるかと思いますが、値段が結構高いです(市場価格は約1~3万円位?)

 

そこで、「SCCを内蔵したMSXゲームのカートリッジ」を改造して(以下の画像)、SCCカートリッジとして代用するという方法もあります。(但し、要改造の自己責任)。

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クォースのカートリッジを、SCC音源として代用出来るように改造(切替スイッチを増設)

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クォースのカートリッジを、SCC音源として代用出来るように改造(切替スイッチを増設)

SCCを内蔵したゲームカートリッジは、「F-1 SPIRIT」以降に発売されたゲームに内蔵されています(ゲームの化粧箱に「・S・C・C・」のマークが記されているものが、それです [以下の画像 ] )。

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パッケージに「・S・C・C・」のマーク有りのゲームのカートリッジは、SCC音源を内蔵。


これも、中古屋さん、又は、ネットオークション等で探して購入して下さい。
こちらの市場価格は、約3,000円~6,000円位です。


検索ワードは
「SCC カートリッジ 中古」
「SCC メガロム KONAMI MSX カートリッジ 中古」
などで探してみて下さい。

 

SCC内蔵MSXゲームのカートリッジの改造方法は、以下のリンクを参照して下さい。

usbsecretbase.michikusa.jp 

SCCカートリッジの分解方法(殻割り方法)は、以下のリンクを参照して下さい。

 

 

  

★《補足情報》★

スナッチャーに付属のサウンドカートリッジと、改造した代用SCCカートリッジの仕様と出音は、若干異なります。
その理由は、代用SCCカートリッジ(似非SCCカートリッジ)は、スナッチャーサウンドカートリッジとは異なり、4ch目と5ch目の出力波形を個別指定できないからです。
このため、代用SCCカートリッジを使用してSCCデータが組み込まれたMGSファイルを実行した場合に、そのchの音色が、本来の曲データの音色で鳴らない可能性も有ります(そのchの音は一応鳴りますが、音色再現性は保証できません)。

ですので、曲データの音色再現性を重視する方は、「スナッチャーサウンドカートリッジ」の使用をお勧めします。

 

それと、MSXターボRで代用SCCカートリッジを使用してMGSEL等の音楽プレイヤーを起動すると、ごく稀にSCCカートリッジが認識しない事がありますが、その場合は、数字の「1」キーを押しながらMSXターボRを起動すると、認識できるようになります(高速モードでの使用では、代用SCCカートリッジは認識不可のようです。)。

 

 

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【4.「RuMSX」を使って、3.5インチ2DDフロッピーディスクをフォーマットする方法】


1.「RuMSX」を開いたら、「ファイル」→「コンフィグ」→「MSX2Plus」を選択→「OK」→「はい」の順に押して、MSX2+モードで起動する(以下の画像)。 

f:id:gyabuneko:20200119192503j:plain

RuMSXをコンフィグ設定にてMSX2+モードを選択

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RuMSXをMSX2+モードで起動(ここで「はい」を押す)

 

2.「3モード対応のUSB接続型3.5インチFDD」を接続する。

◆(補足情報)◆

挿し込むUSBポートの場所によってはFDDへの給電が不充分で、FDDを認識しにくい事もありますので、その場合は、挿し込むUSBポートを変更してみて下さい。
これは、ノートPCの場合ですと、DVDドライブの反対側に付いているUSBポートの方が、FDDを認識できる確率が高いです。

 

Windows10のFDD対応に関しては、将来的にはOSのアップデートに伴ってFDDが非対応になる可能性も考えられますが、私の現状の環境(Windows10 HOME [バージョン 1903:OSビルド 18362.592])では、FDDは問題無く動作しました。

 

なので、この機会に、FDD搭載の旧型OSノートPCを確保しておく事も検討した方が良いかも知れません。大手メーカーのノートPCに搭載のFDDは、3モード対応になっている事が多いようです。


3.RuMSXの「Aドライブ」のアイコンを押す → 「実ドライブ」にチェックマークを入れる → 「適用」→「OK」(以下の画像)

f:id:gyabuneko:20200119192511j:plain

RuMSXで実ドライブを使用する設定(ここで「OK」を押す)

これにより、3.5インチFDDが、Windows10の制御下からRuMSXの制御下に置かれた事に成り、OSからのFDDアクセスは拒否され、RuMSXのみからFDDアクセスが可能と成ります。


4.FDDへ、未フォーマットの2DDを挿入し、RuMSXの画面内で、フォーマットのコマンドを実行する。

その前に、2DDのプロテクトタブを「書き込み可(以下の画像)」にするのをお忘れなく。

更に、若しくは2HDを使用する場合は、ディスク種類識別穴を、シールで塞いでおく事(以下の画像左のディスクの方)。

f:id:gyabuneko:20200119232139j:plain

2HDのプロテクトタブの比較(左が書き込可の状態、右が書き込み不可状態)

 

以下、 RuMSXの画面内で、フォーマットのコマンドを入力する。

 

  CALL FORMAT [Enter]
  
  英字の「A」を入力(フォーマット対象ドライブの選択)
  
  数字の「2」を入力(フォーマットモードの選択)
 
  画面に「Strike a key when ready」と表示されるので、
  ここで、何かkeyを押すと、フォーマットが開始します。
  約2分待つと、「Format complete」の表示が出て、フォーマットが完了します(以下の画像)。

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RuMSXで実ドライブを使用したフォーマット(フォーマット完了画面)

★《注意事項》★

フォーマット中の注意について
フォーマット中、及び、ディスクアクセス中は、決して「3.5インチFDD取り出しボタン」を押さないで下さい! 最悪の場合、FDD本体が壊れます!これは、FDDを取り扱う上での基本です!

 

◆(補足情報)◆
「Disk error」のエラーが出て(以下の画像)、フォーマットが開始できなかった場合は、再度「CALL FORMAT [Enter]」から操作をやり直して下さい。

f:id:gyabuneko:20200119192515j:plain

RuMSXのDisk errorで、実ドライブにてフォーマット開始出来ず

この現象が発生する原因は不明ですが、このコマンドは数回入力をやり直す事で、フォーマットが開始できるようになります。


5.フォーマット完了後に、以下の手順で、RuMSXの「実ドライブモード」を解除する。

「Aドライブ」のアイコンを押す → 「ディスクイメージ」にチェックマークを入れる → 「適用」→「OK」(以下の画像)

f:id:gyabuneko:20200119192531j:plain

ここで「OK」を押して、実ドライブモードを解除します。

これにより、3.5インチFDDが、RuMSXの制御下からWindows10の制御下に置かれた事に成り、RuMSXからのFDDアクセスは拒否され、OSのみからFDDアクセスが可能と成ります。

 


こうして、2DD設定でフォーマットしたディスクは、Windows10の制御下でFDDを操作してフロッピーディスクへのファイル保存や読出しが可能と成りますので、これ以降はRuMSXを起動しなくても、ご使用のOSで以ってMGSファイルをフロッピーディスクに追記(※)していけば、曲ファイルを次々と増やしていく事が出来る・・・という訳です。

(※)追記を続けていくと、極稀に、実機MSXフロッピーディスク自動起動(ブート)できなくなってしまう現象を確認しました(2020_08_11)。

その場合は、ブート出来ないファイル(大体はMSXDOS関連、又はMGSEL等のプレイヤー関連のファイルです)をUSB-FDDで以って上書きすれば、実機MSX自動起動できるようになります(当方で動作確認済み)。

 

では、以降の章で、その方法を解説していきます。

 

 

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【5.「2DDフォーマット済みフロッピーディスク」に、必要ファイルを書き込む方法】


「3モード対応USB接続型3.5インチFDD」へ、2DDフォーマット済みのフロッピーディスクを挿入したら、「1.必要ファイルの用意について」の項で用意したファイルを、フロッピーディスクに保存する(以下の画像)。

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RuMSXでフォーマット済のFDを使って、OS制御下のFDDでファイルコピー

 

 

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【6.必要ファイルを保存したフロッピーディスクに「MGSEL.DIR」を作成する方法】


「MGSEL.DIR」とは、「MGSF.COM」を実行する事によって生成されるMGSデータの曲目ファイルの事で、これを作成しないと、MGSEL(プレーヤー)を起動しても、曲データが表示できません。
ですので、ここでは、その作成方法を解説します。

4.「RuMSX」を使って、3.5インチ2DDフロッピーディスクをフォーマットする方法」の項と同じ要領で操作を進めていきます。


1.RuMSXを開いたら、「ファイル」→「コンフィグ」→「MSX2Plus」を選択→「OK」→「はい」の順に押して、MSX2+モードで起動する。

 

2.「3モード対応のUSB接続型3.5インチFDD」を接続する。

 

3.RuMSXの「Aドライブ」のアイコンを押す → 「実ドライブ」にチェックマークを入れる → 「適用」→「OK」

 

4.FDDへ、必要ファイルを保存したフロッピーディスクを挿入し、RuMSXを再起動(ハード起動を選択)する(以下の画像)。

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RuMSXで実ドライブにFDを挿入後、再起動する(ここで「OK」を押す)

その前に、2DDのプロテクトタブを「書き込み可」にするのをお忘れなく。

更に、若しくは2HDを使用する場合は、ディスク種類識別穴を、シールで塞いでおく事。

 

5.「MSX-DOS version 1.**」の画面が表示されたら、以下のコマンドを入力する。

 

  MGSF - [Enter]
  (MGSF「半角スペース」「マイナス記号」を入力しています)

 


コマンド入力後、しばらくして「finished」が表示されたら、「MGSEL.DIR」の作成が完了です(以下の画像)。

f:id:gyabuneko:20200119192544j:plain

RuMSXで実ドライブにFDを挿入後、MGSFでDIR作成完了

 

★《補足情報》★

MGSEL.DIRを作成後に、MGSファイルをフロッピーディスクに追記した場合は、このコマンドを入力後に表示された選択肢で「A」を入力して、ディレクトリを再び作成して下さい(「A」の入力は、曲目追記モードです)。

「MGSF.COM」の使い方の詳細は、ダウンロードファイル(MGSF00G.ZIP)に同梱されている取説(MGSF.DOC)の「・オプションの説明」を御覧下さい。


念のため、以下のコマンドを入力して、「MGSEL.DIR」が作成されている事を確認してみて下さい。

 

  DIR [Enter]


これで、ファイル一覧の中に「MGSEL.DIR」があれば、作成成功です(以下の画像)。

f:id:gyabuneko:20200119192548j:plain

RuMSXで実ドライブにFDを挿入後、DIRコマンド入力&作成DIRを確認


6.以下の手順で、RuMSXの「実ドライブモード」を解除する。

「Aドライブ」のアイコンを押す → 「ディスクイメージ」にチェックマークを入れる → 「適用」→「OK」

 

 

これにて、MSX実機でMGSファイル曲データを聴けるディスクが完成です!
お疲れさまでした!

それでは早速、この完成したディスクを実機MSX2+に挿入して、電源を入れます(以下の画像)。

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実機MSX2+のAドライブに、ディスクを挿入する所(ここでディスクを挿入した後に、電源を入れると、MSX-DOS自動起動します)。


すると、MSX-DOS自動起動します。


そして、「A>」が表示されてMSX-DOSが起動完了したら、以下のコマンドを入力して、MGSELプレイヤーを起動します(以下の画像も参照して下さい)。

 

  MGSEL [Enter]

 

 

f:id:gyabuneko:20200120192801j:plain

実機MSX2+にて、「MGSEL」の、コマンド入力待ち(ここで「Enter」を押すと、プレイヤーが起動します。)

 

すると、MGSEL.COMのロードが始まり、ロードが終わるとプレイヤーが起動し、曲目一覧が表示されます。


そこで、「カーソルKey」で曲を選び、「スペースKey」で曲データをロードします。


すると・・・・(0゚・∀・) + ワクテカ +

 

「このように、聴けるのだ」

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RuMSXで実ドライブにFDを挿入後、MGSELを起動&演奏

  

 

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実機MSX2+にて、RuMSXで作成した実機用ディスクの動作テスト

 

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実機MSX2+にて、RuMSXで作成した実機用ディスクの動作テスト

 

以下、実機MSX2+の動作テストの動画リンクです。

 

 

 

「MGSEL.COM」の詳しい使い方は、ダウンロードしたファイル(MGSEL01V.ZIP)に同梱されている取説(MGSEL.DOC)の「★ キー操作」の項目を御覧下さい。

 

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このブログの手順を基に動作検証した結果が、こちらです。

実機MSX2+で動作確認してみましたが、問題ありませんでした。

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では、実機演奏を、心ゆくまで、ごゆっくり、お楽しみ下さい! (^^)/ノシ

 

今まで聴いてきた音楽(回想録)

 では、私がこれまでに聴いてきた音楽を年代順に語っていきます。

 

 保育園~小学4年中期あたりまでは、アニソン、特撮ヒーローソング、映画音楽のオムニバスサントラ、ムード音楽のインストオムニバスサントラを聴いていました。

2歳くらいの頃は、オムニバスサントラLP-BOX(以下の画像)に入っているインストのムード音楽を、ほぼ毎日聴いていました。

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リーダーズダイジェスト「忘れ得ぬ日本のメロディー」LP-BOX 

以下は、そのサントラに入ってた原曲を、私がchiptuneアレンジした動画です(おまけでは、曲中の作者コメント有り)。

www.nicovideo.jp

同じく、こっちも(曲中の作者コメント無し)。

youtu.be

 

 ちなみに、当時の私は非常に落ち着きが無い子で、親は四六時中目が離せなかったらしいのですが、レコードプレーヤーを預けてさえおけばおとなしくしているので、日がなレコードプレーヤーにかじりついてはこの曲を聴いていました。

 もともとレコードプレーヤーは親が使うために買ったものだったのですが、先程の理由から私が占有してしまい、事実上、私の玩具になってしまいました・・・(´∀`;)

レコードプレーヤーは当時の子供には相当高価な玩具でしたが、他の玩具には目もくれず、明けても暮れても飽きもせずレコードを掛けていたので、両親曰く「ちょっと変わった子」だったらしいです。

 このアルバムに入っている「異国の丘」はほぼ毎日繰り返し聴いていたので子供心に刷り込まれ、それ以降、この曲は私の作風の土台になっているような気がします。

 

 小学4年後期は、アニソンや特撮ヒーロー主題歌を聴いてるのを同級生から馬鹿にされ、それからは歌番組(ザ・ベストテン)を視るようになりましたw

そこで、それまで流行には無頓着だった私は「ヒットチャート」というものを知り、流行を意識して歌謡曲(現在で言う処の「Jポップ」)を聴くようになりました。

 ただ、私は基本的に流行には今現在も無頓着で、どちらかというと皮膚感覚に合うものを好んで聴くスタイルなので、積極的にヒットチャートを追いかけたりはしません。なので、世間一般とは感覚がズレているかもしれません・・・(´∀`;)ウーン…

 

 中学に入ってからは、買って貰ったラジカセでほぼ毎日FM放送をエアチェック(録音)していました。YMOや洋楽を聴き始めたのも、この頃でした。

 実は、YMOは小学生当時からその存在だけは知っていたのですが、流行に無頓着だったため、その頃は積極的にYMOの曲は聴いていませんでした。なので、「ライディーン」という曲も、アニソンの「勇者ライディーン」の歌だと思っていましたw

 

 しかし、偶然にもFMラジオでYMOの曲が流れてきてそれを録音して聴いた事がきっかけで、「何だか分からないけど、面白い音で癖になる曲だな~」と思ってたら、気が付くとすっかり嵌まってしまい、それからはレコード屋さんに行ってその曲が入っているアルバムを探しに行きました。

 が、タイトルがうろ覚えだったため、「多分このアルバムに入っているだろう」と思って買ったのが、YMOのファーストアルバム(国内版)でした(以下の画像)。

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イエローマジックオーケストラ(国内版のファーストアルバム)

 

 後で知ったのですが、ラジオで聴いた曲のタイトルは「ビハインド・ザ・マスク」だったので、このアルバムには残念ながらそれが入っていませんでした。

目当ての曲が入ってなくて「あ~あ、これは外れだな」と最初思ったものの、「待てよ?何だこれは?何だか分からないけど、癖になるサウンドだ!」と、聴けば聴くほどに、このファーストアルバムは、外れどころか大当たりでした!Σ(´∀`;)

 

 それ以来、すっかりYMOフリークになり、アルバムをコツコツ買い集めるようになりました。その流れで、YMOメンバーのソロアルバムや関連書籍なども逐一チェックして買っていました。

 流行に敏感な同級生からは「今更YMO聴いてるの?時代遅れ~」とか言われましたが、熱中できる音楽を見つけた私は、周りが何を言おうと全く気にもしませんでした。

 今になって思うと、流行に無頓着とか熱中できるものをひたすらやる私のこうした気質はマイペースというか、それ以前に生まれつきの「オタク」だったのかもしれません・・・(^ω^;)

 

 ・・・あ、そういえば、ラジオでYMOの曲を聴くようになったきっかけは、近所の友達から借りて聴いたシングル(忌野清志郎+坂本龍一の「い・け・な・い・ルージュマジック」)だったなぁ。

 そのB面に入ってる曲(タイトル忘れたけど「♪明るい、農村!」とか歌ってる曲)のシンセの音色を聴いたら、自分ん家にあるSN比と歪率が悪い安価なモジュラーステレオコンポのグレードが上がったように聴こえたので、「よしっ!これからはシンセを使った曲を聴こう!」と思って、それからYMOを聴くようになったんだったっけ。

 で、その近所の友達ん家に行くと、高級なステレオコンポがあって、その音質が自分ん家にあるモジュラーステレオとは段違いに良くて羨ましかったので、そうした背景もあってか「悪い音をどのようにして良い音にするか?」という発想になっていたのかも知れない。

そうした自分の「ハイファイ志向」が、YMOの曲を聴くように向かわせた内的衝動だったのかも知れない・・・(´-`).oO

 

 高校に入ってからは、「YMO」「カルチャークラブ」「デュラン・デュラン」「安全地帯」の曲を主に聴いていました。

 そんなある日の事、弟が何やらちょっと変わったレコードを同級生から借りてきたのです。(以下の画像)

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VIDEO GAME MUSIC(細野晴臣プロデュースのNAMCOゲーム音楽サントラ)

 

 「まさか、ここでまたYMOのメンバーの名前を目にする事になるとは!Σ(´∀`;) 」

で、早速アルバムを聴いてみたら、ゼビウスギャラガは途中からアレンジバージョンになっていた他は、ゲーム基板から直接録ったような曲でした。
 自分としては、これはかなりショッキングな出来事で、それはYMOのファーストアルバムを聴いた時以上のインパクトでした。

 ゲーム音楽の可能性の片鱗は、YMOの国内版ファーストアルバムに収録の「アクロバット」にも伺えたが、そこに可能性を見出した細野晴臣氏は凄いと思った。

「このミュージシャンは奇才だ!」と・・・!Σ(´∀`;)

 

  それ以来、ゲーム音楽の魅力にすっかり嵌まった私ですが、当時は私の周りでそれを聴いている人は皆無で、ゲーム音楽は言わば「傍流」でした。

 当時の私の周囲の大半は、洋楽やバンド系の曲を聴く人が多かったのですが、これもやっぱり、皆、文化祭のバンド演奏に憧れてたからなのかな~、と(私もそうでしたがw)

その頃、私の周りではBOOWYの曲が流行っていたのですが、私にはそれが何なのか分からず、菊池桃子主演の映画「テラ戦士BOY」の事かと思っていましたw

 

 そんな傍流だったゲーム音楽でしたが、そうした状況を打開(?)すべく、「ゲーム音楽を皆に認知させてやろう!」と思い立ち、昼休みにゲーム音楽を掛けてもらうために放送委員に掛け合って、ゲーム音楽のサントラを録ったカセットテープを手渡したのです。(その基になったサントラは、以下の画像)。

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TAITO GAME MUSIC(アルファレコード)

 ちなみに、この時の放送委員はBOOWYコピーバンドもやっていたので、昼休みはその曲を流してる事が多かったのですが、ここで私は「TAITO GAME MUSIC」をリクエストするという暴挙に出ましたw

 これで、皆から一体どういう反応が返ってくるのかと、期待と不安が交錯した・・・

そして昼食の時間となり、教室にいた生徒の反応をつぶさに観察していたら、男子の一人が『はぁ?何じゃこりゃ?』と怪訝そうな反応だったが、女子の一人が『あっ!影の伝説だ!』と叫んだ時に、

「してやったりーっ!どうだっ!これが、あのYAMAHA DX7直系のFM音源のYM2203を2つ搭載したアーケード版のサウンドだぜっ!ファミコン版とは格が違うんだぜぃっ!」

と、心の中でガッツポーズを取っていましたw

 

 その反応に気を良くした私は調子に乗って、次の回にはこれも掛けてもらってましたw(以下の画像)。

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SEGA GAME MUSIC Vol.1(アルファレコード)

 この時は、OUTRUNの「パッシング・ブリーズ」を掛けてもらったのですが、以外にも反応が無かった。

それまでのいわゆる矩形波のピコピコサウンドではなく、限りなくフージョンバンドサウンドに近いSEGAの最新音源技術を使ったサウンドと銘打ったサントラでしたが、その甲斐も空しく、周囲は無反応でした・・・(´・ω・`)ショボーン

 

  それと並行して、パソコンクラブに在籍していた私は、そこにあったパソコン(SHARP MZ-700)を使って、以下の雑誌を見ながらゲーム音楽のプログラムを打ち込んでいました(ここでも、ゲーム音楽を皆に認知させるためのPR活動をしていたw)

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namco VIDEO GAME MUSIC PROGRAM大全集(マイコンBASICマガジン別冊:電波新聞社

 クラブ活動中に、ナムコゲーム音楽を色々打ち込んでその曲プログラムを実行していたら、クラブに遊びに来てた人たちが、『あ!コレ聴いた事ある!』って言ってくれたのが嬉しかった (´∀`)

 

 そういえば、当時クラブにはMZ-700が2台あったので、今考えたら2台使って2和音鳴らそうと思えば鳴らせたんだなぁ。MZ-700の同期演奏、試しておけば良かったなぁ・・・(´∀`;)ウーン…
 同期演奏と言っても『せーの!RUN!』って、手動でしか出来なかったろうけどw

 

 今でこそゲーム音楽は市民権を得ていますが、自分が過ごした80年代当時は、ゲーム音楽ファンの自分にとっては肩身の狭い不遇の時代でした(個人の感想です)・・・(´∀`;)

 そして、飽きもせずに同じ事をやり続けているうちにChiptuneという波がやって来たので、ここで「時代がようやく自分に追いついたのか!」とか勝手に思ってたりしていますw

(というか、時代の最後尾にいたのが周回遅れで最先端になったように見えているだけかもしれませんがw)

 

 でも、何にせよ、夢中になれるものを見つけたのは、良かったと思っています。

FM-PAC(MSX-Audioの廉価版)を買ったある日(回想録)

1980~1990年代初頭当時の話です。

 

 MSX-Audioを買ってみたものの、その対応ゲームはほとんど発売されず、そうした状況の中でMSX標準音源のPSGでは満足できなくなってきたユーザの間からも、もっと安くて良い音が出る拡張音源の登場が待ち望まれていました。

 そのようなユーザーの期待に応えたメーカーから、新たな拡張音源が誕生しました。

MSX-Audioからサンプリング機能を省いたFM音源チップ「YM2413(通称OPLL)」とSRAMを搭載した拡張カートリッジ「FM-PAC」が7,800円で発売されたのです!

 

 「おお!これがあれば、FM音源対応のゲームが遊べるぞ! (´∀`)」

 

 さらに、FM-PACには拡張BASICが標準装備されており、これを立ち上げる事によって曲プログラムを組む事も可能。

 「これで7,800円!? 何てお得な! Σ(´∀`;)」

もちろん、即買いました。

(以下、FM-PACの画像と、その使用例。)

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FM-PAC本体とパッケージ

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FM-PACと、ゲームのカートリッジ「アシュギーネ 復讐の炎(マイクロキャビン)」を挿してみた。

 早速、FM-PACに内蔵のサンプル曲を聴いてみたら、チャカポコ鳴ってるリズム音色に特徴があって、「MSX-Audioのリズムとはまた違う音色だけど、これはこれで良いもんだなぁ~」と思って聴いていました。

 

 「サンプリング機能が省かれてるけど、音色とFMポリ数は今までと全く同じとは、何て良い音源だ! (´∀`) 」

 ・・・と、当初は思っていたのですが、実は、このFM-PACに搭載されているFM音源MSX-Audioに搭載のFM音源(Y8950)とは違い、ユーザーエディット音色が1種類しか同時発音出来ない仕様(プリセット音色が15種類、内蔵プログラムによって自動生成されたエディット音色が49種類の、合計64音色。)だったのです。

 49種類ものエディット音色があるとしても、それらの中から異なる音色を複数のトラックへ同時に割り当てる事が出来ないのです(もしも、割り当てて鳴らすと、エディット音色が化けてしまう。)。

この制約は、それまでMSX-Audioで曲作りしていた私にとっては、かなり厳しいものでした。

 

 この事実を知った私は、某お笑い芸人よろしく、

「何て音源だ!! (#^ω^;)ピキピキ」

と、叫びたくなりましたw

 (FM-PACの仕様の詳細は、以下を参照)

ja.wikipedia.org

 その頃にFM-PACで作った曲プログラムが、以下の動画で聴けます。

(曲毎のコメント付き)

3:08 YS [Palace] (Falcom)
4:59 MAD RIDER (Carry Labo)
10:46 SUPER HANG-ON [Winning Run] (SEGA)
17:40 ENDURO RACER [Main Theme] (SEGA)


MSX BASICで音楽を色々演奏してみた:その3(MSX Audio,FM PAC)

 

 以下、同じく。

www.nicovideo.jp

 という訳で、これを買ってから暫くの間は、FM-PAC用の曲プログラムは数曲作っただけで作る気が起きなくなり、専らFM音源対応ゲーム用カートリッジとして使っていました。

 

  ちなみに、「FM-PAC」「MSX2+」「MSX Turbo-R」に搭載されているFM音源(YM2413)は、パチスロ(大花火、ニューパルサー、など)や、SEGAマークⅢのFM音源ユニット、SEGAマスターシステムにも使われていたりします。

(YM2413の仕様は、以下を参照)

ja.wikipedia.org

 

 人生初で聴いたFM音源チップの音色がPC8801mkⅡSRに内蔵の「YM2203」だった私にとっては、2オペレータFM音源で4オペレータFM音源のような音色をどうにかして出したかったのですが、「やっぱりMSXには無理なのか?」と、ここで一旦行き詰ってしまいました・・・ (´・ω・`)ショボーン

 

 ・・・しかし、あるMSXゲームの曲を聴いた事が切っ掛けで、FM-PAC(YM2413)を見直しました。

 それは、マイクロキャビン(当時はパソコンゲームメーカだった)から発売された「Xak」というゲームなのですが、その音楽を聴いた瞬間、

「こ、これが本当に、MSXの音なのか・・・!? ( ゚ ◇ ゚ ;) 」

と、 それまで聴いていたYM2413の音色とは明らかに次元が違う音色に、自分の耳を疑いました。

 そして、これでYM2413の潜在能力を見せつけられた私は、「この音色は、標準の拡張BASICでは絶対に作れない音に違いない。まだまだ自分はこの音源を使いこなせていない!諦めるのはまだ早い!」と、希望が見えました。

 

 これ以降、再び、YM2413を使いこなすテクニックを磨く日々が始まりました。

ついに憧れのFM音源(MSX-Audio)を手に入れたある日(回想録)

1980年代当時の話です。

 

 それまではYAMAHAMSXでしか使う事ができなかったFM音源ユニットが、YAMAHA以外のMSXにも使えるという画期的なFM音源カートリッジがPanasonicから発売されるという情報を「MSXマガジン」という雑誌で見つけた。

しかも、付録のソノシート(以下の画像)も付いてた!

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MSXマガジン1987年7月号付録ソノシートMSX-Audioの音楽)

 早速、この付録の音を聴いてみた・・・

「おおおーっ! PSGとは次元が違うリアルな音色!ほ、欲しい!」

で、値段を見たら、¥34,800・・・

「高い!MSX2が買える値段じゃないか・・・」

と、一瞬躊躇したが、拡張BASICも付いているMSX対応FM音源カートリッジが現状これしか無いとあっては選択の余地が無いと思い、思い切って買う事にした。

 そして、ついに念願のFM音源MSX-Audio」を手に入れた私は、それまでのPSG3重和音の制約のうっ憤を晴らすかのように、曲プログラムを作っていた。

 

その当時作った曲プログラムが、以下の動画で聴けます。

(2:52から)(曲毎のコメント付き)


MSX BASICで音楽を色々演奏してみた:その1(PSG,MSX Audio)

 

 最初に箱を開けた時は、カートリッジの異様な形状に面食らったw

Panasonic社製MSX2(A1シリーズ)に挿すと丁度良い具合に収まるのだが、機種によっては、以下の画像のように、横にはみ出てしまうのだ・・・(´∀`;)ウーン…

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Panasonic A1STにMSX-Audioを挿した所(MSX-Audioが、はみ出てしまっている)

 MSX-Audioの曲プログラムを作り始めた頃は、自作音色の作り方が分からなくてプリセット音色だけを使っていたが、それでもPSGに比べたら段違いにリアルな音だった。

 さらに、MSX-Audio内蔵の拡張BASICモードを立ち上げる事によって、64分音符まで「一応」その通りの音長で鳴ってくれるように成った。

ただ、「一応」というのも、いかんせんBASIC言語なので、音符データの読み込みが遅くて、速い音符を多用するとテンポがズレてしまうのだが、それでも従来よりは大分マシに成った。

 

 この頃も相変わらず、休日になると街に繰り出してはデパートのゲームコーナーでゲーム音楽をカセットテープに生録して耳コピーして譜面を起こして曲プログラムを打ち込んでいた。

 曲の耳コピー用のネタ探しで、ゲーム音楽ソノシートが付録の雑誌「Beep」も、毎月チェックしていた(しかも、ゲーム音楽の楽譜集も載っていたりもした)。

そのソノシートには、市販のサントラには入っていそうにない曲も入ってたり、サントラ化される前の曲も入っていたりするので、そういう意味では貴重な音源だった。

(以下の画像が、雑誌「Beep」で最初の付録ソノシート。)

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Beep 1986年11月号特別企画(セガゲームミュージック

 

 しばらく使っていくうちに、プリセット音色に物足りなさを感じるようになってきた頃、マイコンBASICマガジン1988年9月号の「FM音源110番」のコーナーで、MSX-Audioの自作音色作成プログラムが載っているのを見つけたおかげで、自分の好きなようにFM音色を作る事が出来るようになり、これでようやくNEC PC8801mkⅡSR(以下PC88SR)で聴いていたあの音色をMSXでも鳴らせるようになるはずだ・・・

と思いきや、ここでPC88SRとMSXの決定的な違いを思い知らされた。

 

 MSX-Audioに搭載の「Y8950」という2オペレータFM音源は、PC88SRに搭載の4オペレータFM音源(YM2203)とは違う系統のFM音源なので、PC88SRで特徴的な変調の強く掛かったベース音色などは、MSX-Audioでは絶対に出せない音色だという事だった。

 それまでは、2オペレータと4オペレータの違いが何なのかが分かっていなかったので、これはちょっとショックだった・・・

・・・(´・ω・`)ショボーン

 

MSX-Audioは、4オペレータFM音源のような音色は本当に出せないのか?」

「PSG3chの制約から解放されたと思ったら、ここへ来てまた新たな制約か・・・」

 

かくして、2オペレータFM音の限界を超えるべく、音色の研究の日々が始まった。

 

マイコンBASICマガジンの「ビデオゲームミュージックプログラムコーナー」を初めて読んで衝撃を受けたある日(回想録)

1980年代当時の話です。

 

 ある日の放課後、帰りの汽車を待つ間の時間潰しで同級生宅にお邪魔していた私(当時は高校生)は、その部屋で見た「マイコンBASICマガジン(以下、ベーマガ)」の記事に釘付けになった(その辺りの細かい経緯は、以下のリンクをお読み下さい)。

初めてパソコンでFM音源の音を聴いたある日(その2)(回想録) - gyabunekoの部屋

 

そこで読んだのが1986年12月号のベーマガで、そこには、ビデオゲームミュージックプログラムコーナーの「沙羅曼蛇(PC-8801mkⅡSR用)」が載っていた。

『おお!これ、最近デパートのゲームコーナーでやった事あるやつだ!あのFM音源ステレオサウンドゲーム音楽がPC88で聴けるのか!すげぇ!(゚д゚)!』

『でも、いいな~FM音源載ってるPC88って・・・自分が持ってるMSXはPSG音源だから、沙羅曼蛇の曲は絶対無理だろうなぁ・・・(´・ω・`)ショボーン』

 

 で、読み進めていくと、アーケード版沙羅曼蛇ステレオサウンドを再現するために、PC88SRを2台用意する必要があるという・・・

・・・ふぁっ?これは一体どういう事?(当時の私は、アーケード版に搭載されているFM音源「YM2151」が、PC88SRに搭載されているFM音源「YM2203」よりも同時発音数が上回っていた事を知らなかった。そして、YM2203がモノラル仕様だったという事も。)

 そうか!それほどアーケード版のステレオサウンドは最先端技術を使った凄いハードだという事だな?だから、1台のPCでは再現できない、と・・・

そうか (゚д゚)(。_。)(゚д゚)(。_。) ウンウン

と、その時はそれで納得していた。

 

 さらに読み進めると、PC88SRを2台同期させる方法とそのプログラムリストが載っていて、こいつを使って沙羅曼蛇の曲プログラムを同時に実行してアーケード版沙羅曼蛇ステレオサウンドを実現したという読者の投稿記事が載っていた!

(; ・`д・´) ナ、ナンダッテー!! (`・д´・ ;)

 はっきり言って、この記事で見た同期演奏システムは、MSXユーザーの私にとっては垂涎の的で高嶺の花で未知の領域だった。

 こちとらPSGの3重和音でヒーヒー言って曲プログラムを打ち込んでいるというのに、PC88SRの6重和音を2台同期で合計12和音のステレオ演奏だと?

何て羨ましい!(#^ω^)ピキピキ

その曲は、以下の動画で聴けます。

(これは私の投稿動画ではありませんが、紹介させて戴きます。どうです?凄いでしょ?これがFM音源ドライバではなく、制約の多いBASICプログラムで鳴っているという事実と、それをプログラミングしたYK-2先生の手腕に、当時のベーマガ読者は皆ド肝を抜かれたのだだだ!!)

www.nicovideo.jp 

 で、家に帰ってから、「もしも、MSXを2台同期演奏出来たら、PSGの6重和音演奏が出来るんだけどなぁ。そうしたら、現状の3重和音よりも表現力が上がるし・・・」

と思って、ダメで元々だと思って、PC88SR用の同期信号プログラムをそのままMSXに打ち込んでみた所、動いた!同期信号のセーブ&ロードも、そのプログラムで問題無くMSXで動いた!!

こ、これは、MSXも同期演奏が可能という事か!?Σ(´∀`;)

以下、MSXでの同期信号の動作検証動画です

(検証方法は、当時と全く同じです。)

youtu.be

 

そう思い立ったが吉日。すぐさまMSXで「スペースハリアー」の曲プログラムを打ち込んでいた。

 ただ、MSXの2台分の曲プログラムを打ち込む必要があるので、まずは1台目の「ベース、メロディ、サブメロディ」を打ち込み、その次は2台目の「ドラム、サブメロディ」を打ち込んだ。

 

 で、曲プログラムは完成したのだが、問題は機材(MSX)が足りない事(同期演奏を動作検証するためには、あと1台必要だった)。

幸い、近所の同級生がMSX(SANYO WAVY2)を持っていたので、貸してもらって動作検証した所、ものの見事に同期演奏が成功!!Σ(´∀`;)

この時は、無茶苦茶テンションが上がった!

 

その頃に同期演奏させた曲は、以下の動画で聴けます(投稿者コメント付き)(6:14から)

www.nicovideo.jp

同じく、こちらからも聴けます(投稿者コメント無し)(29:05から)

youtu.be

実は、この曲プログラムでドラムパートのデータは紛失してしまい、現在は手持ちのMSXで聴く事ができなくなってしまいましたが、当時同期演奏させた時に録音したカセットテープは今も残っています。

この動画のMSX二台同期演奏版スペースハリアーの曲は、そのカセットテープに録った音です。

 

 このカセットテープに録った音を聴くと、当時の時代の空気感が蘇ってきて、何ともノスタルジーな気分になります。

初めてパソコンでFM音源の音を聴いたある日(その2)(回想録)

1980年代当時の話です。

(その1の続きです。記憶がだいぶ薄れていて中々思い出せないのですが、何とか記憶を掘り起こして書いてみました。)

(その1は、以下のリンクをご覧下さい。) 

gyabuneko.hatenablog.com

 

 FM音源搭載のパソコンでFM音色を鳴らすコマンドを覚えた私(当時は高校生)は、学校帰りに立ち寄った電気屋さんに置いてるPC(確か、NEC PC-6001mkⅡSRだったかな?)を使って、耳コピーした沙羅曼蛇のボス曲をその場で打ち込んでいた。

 

「うおおーっ!鳴ってる鳴ってる!MSXのPSGとは全然違うリアルなベース音色!」

「・・・あれっ?何だかテンポがズレているような・・・?でも、耳コピーした時に採譜した音符の通りにデータ化したはずなんだけどなぁ・・・?何で?(´ε`;)ウーン…」

その日は、その謎が分からないまま、電気屋さんを後にした。

 

 そして、ある日の放課後の事。帰りの汽車は待ち時間が長くて、いつもは汽車の発車時間までオモチャ屋さんのゲームコーナーで時間を潰していたのだが、お金が無いので、その日は学校の近所に住んでる同級生の家にお邪魔して時間を潰す事にした(その日は、自分の他にも5~6人ほど帰りの方向が自分と同じだったので、その仲間たちもそのお宅にお邪魔していた。)。

 

 そして、部屋にお邪魔させてもらったら、な、何と!

「おおーっ!ファミコンがある!(´∀`)」

「おおおーっ!MSX東芝PASOPIA IQ)もある!これは音声出力端子がステレオ仕様なんだよねー!(^ν^)」

「おおおおーっ!しかも、マイコンBASICマガジンベーマガ)まで!(・∀・)  これだけのアイテムが揃っていれば、何時間でも居られる!(゚∀゚) (いや、それは迷惑になるだろw)」

 

 他の仲間がファミコンゲームに興じているのを尻目に、自分はベーマガを読みふけっていた。そして、その雑誌で見た記事(ゲームミュージックプログラムコーナー)に衝撃を受けた私は、思わず・・・

「ここの記事だけ欲しいんだけど、ここだけ切り取ってもいい?」

・・・と、お願いしたら、「いいよ」と同級生が言ってくれた。

これは、今思えば非常に無茶なお願いだったと思う。よくまぁ、切り取る事を許してくれたよなぁ・・・(^ω^;)ウーン…

 スペースハリアーツインビーファンタジーゾーン、カルテット、沙羅曼蛇・・・

切り取ったこれらの曲プログラムリストの記事は、今も大事に保管している。

 

 で、ここからが本題。

その切り取った記事をよく読むと・・・

FM音源搭載のNEC PC-8801mkⅡSRは、普通にプログラムしたのではテンポがズレてしまうので、プログラムする曲で使われている最短音符のみを使って打ち込むと、テンポがズレません(これは「最短音符合わせ」と呼ばれているテクニックである。)」

「NEW CMD:POKE &hE21A,テンポ値:CMD STOPM(これで、細かいテンポ調節が可能となる。)」

 ・・という内容だった。(この他にも、衝撃的な記事が載っていたのだが、それはまた別の機会に書きたいと思います。)

 そこで私は、前述の電気屋さんでの体験(テンポずれの謎)が何だったのかを理解した。どうやら、これはその機種特有のバグ(仕様?)のようで、それを克服するための工夫が、雑誌に載っていたこの記事だったのです。

 そうか!「最短音符合わせ」か!MSXユーザーの私には思いもよらないテクニックだった。この方法を編み出した人は天才だと思った!Σ(´∀`;)

 

 その後日、寄り道した電気屋さんに置いてあったNEC PC-8801mkⅡSRで、その方法を使って沙羅曼蛇のボス曲を再びプログラムしてみたら、テンポがズレない!(´∀`) 

 あの記事を読んでからは、曲プログラムコーナーを読みたさにベーマガを毎月買うようになった。

 

 で、これは後で知ったのだが、「最短音符合わせ」のテクニックは、以下の雑誌で既に載っていて(掲載時期的に、こっちの雑誌が先だった)、

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namco VIDEO GAME MUSIC PROGRAM大全集(マイコンBASICマガジン別冊:電波新聞社

しかも、驚く事に、そのテクニックを使って曲プログラム「ドルアーガの塔(PC8801mkⅡSR用)」を投稿した人物が、「イース」や「ソーサリアン」や「世界樹の迷宮」などの名曲の数々を作曲した、あの古代祐三氏だったのだだだ!!Σ(´∀`;)

 (恐らく、氏が「最短音符合わせ」のテクニックを最初に編み出した人物ではないかと推測。)

 

 こうして、気が付くといつの間にか、私はすっかりチップチューン道に嵌まっていた。