gyabunekoの部屋

レトロPC(MSX)でChiptune音楽、ゲーム、その他いろいろ趣味について書いてます。

3月11日の誕生日にプレミア公開した「自宅で、ひとりYMOコピーバンド文化祭ごっこ」のレポート

3月11日は誕生日という事で、ここはひとつ、ものは試しに、YouTubeのプレミア公開機能を使って動画を配信してみようかと思い、動画投稿の1週間くらい前から演奏を練習してましたが、ギリギリ間に合いまいた。

 

今回初めてのプレミア公開でしたので、果たして視に来てくれる人がいるのかどうか期待と不安が入り混じった心境でしたが、いざ公開が始まるや、ぼちぼち視聴者が集まって来てはチャットに感想を書き込んでくれたりと、当初想像していた以上に反応が良かったので、やって良かったと思いました。

 

実は、「星飛雄馬クリスマスパーティーを開いたら、誰も来なかった(アニメ「巨人の星」で、そういう場面があったんですよw)」みたいな展開も想像してたのですが、そうならなくて本当に良かったな~と、今は胸を撫で下ろしています・・・(´∀`;)

 

動画を視聴しながらチャットを読んでいると、まるで本当に、高校の文化祭の体育館でコピーバンドの演奏を視ているかのような雰囲気に浸れますね。

「おお~!これが、プレミア公開動画の醍醐味か~!」と思いました。

楽しい~! (´∀`)

 

という訳で、以下のプレミア公開動画は、是非とも「チャットのリプレイ」を表示させながら、ご視聴下さい!「チャットのリプレイを表示」のボタンは、動画リンクを開くと画面右上にあります。

 

自宅で、ひとりYMOコピーバンド文化祭ごっこ(6曲演奏してみた) - YouTube

www.youtube.com

 

演奏途中で、ちょっとした機材トラブル(シンセのボタンが効かなくて音色切替に失敗)や、あちこちミスタッチがあったりズレてたりと、決して上手いとは言えない演奏でしたが、「完璧な演奏を目的とするよりも、まずは投稿だ!」と思ったので、ミスったりトラブったテイクの動画をそのまま投稿しました。

その理由は、今回の動画が「高校の文化祭ごっこ」というコンセプトで、その場の緊張感や勢いやノリを優先するという考え方でしたので、敢えてそうしました。

 

文化祭のコピーバンドのライブには、演奏中のアクシデントは付きものです。

演奏が始まったら、余程の事でない限り、アクシデントを何とかリカバリーして演奏を続けるしかないのです。それこそ、「ぼっち・ざ・ろっく!」の後藤ひとりが演奏中に弦が切れても、その場に転がってた空のワンカップを使ってボトルネック奏法で乗り切ったように、ね。

 

 

 

演奏パフォーマンスも、動画のコンセプトに沿って、MSXパソコンに繋いだTVモニターが見えるように演出しました。TVをグリーンモニター風にしてみたり、文字列がリアルタイムで刻々変化していくようにプログラムしたのも、そのためです。この演出は、自分の中ではYMOのライブで松武秀樹さんが使ってた「タンス(Moog Synthesizer IIIc)」の位置付けです(タンスとMSXとでは月とスッポンですが、気分はタンスのつもりですw)

あと、グリーンモニター風にしたのは、80年代初頭の8ビットパソコン用モニターで標準だったグリーンモニターを再現したかったからですw

 

1986年当時の高校の文化祭ライブで、在校生や他校からやって来た生徒にこうした機材の数々を見せつけながら演奏する事は、ある種の「ハッタリ」が利いてて演奏にもインパクトを与えた筈じゃないかな~?と思って、こうした演出を考えた訳なんですよね。

それこそ、ライブを見に来た生徒たちはその機材の数々を見ながら聴く演奏に、『おおおーっ!何じゃーこりゃーっ!?何やってんだか分からんけど、すげーっ!』というリアクションで衝撃を受けたであろうはず・・・という寸法ですよw(中二病かよw)

 

 

動画の伴奏は、MSXパソコンに内蔵の「PSG」で鳴らしていますが、この「PSG」とは、矩形波3チャンネルを8オクターブまで鳴らせて、ノイズも1種類まで同時に鳴らせる代物で、「ベース」「サブ」「ドラム」を、このMSXで鳴らしています。

そして、足りないパートを、KORG POLY-800とCASIO SK-1で演奏してる訳ですが、PSGとPOLY-800の相性って、意外と良いんですよね。

と言いますのも、ゲームに詳しいユーザーなら分かるかと思いますが、POLY-800に搭載の音源チップ(MSM5232)は、フィルター機能が付いている矩形波由来の音源チップで、かつては、TAITOやALPHA電子のアーケードゲーム基板にも、PSGとMSM5232の音源チップはペアで搭載されていました。TAITOでは「アウターゾーン」、ALPHA電子では「エクイテス」に、その音源チップが搭載されていた事で有名です。

 

ちなみに、動画の演奏で鳴ってる音数は、

PSG(3和音)+POLY-800(4和音:デュアルモード)+SK-1(1音)=実質8和音で鳴ってますが、こうして見ると、かなりチープです。

音数が多けりゃ良いってもんじゃないですが、機材の制限があった方が、個人的には楽しく作れます。高機能な機材を持ってても、持て余しちゃうんですよね。

 

それに加えて、MSXパソコンでの伴奏プログラムは、拡張機能を全く使わない素の「MSX-BASIC」モードで打ち込みましたが、このモードは物凄く制限が多くて使いにくいんですよね。

と言いますのも、テンポがズレない最速の分解能が「テンポ180」の「16分音符」までしか使えないのです。しかも、テンポがズレないテンポ設定値も、実用に耐えうるバリエーションが少なく、プログラミングにも少々面倒臭い技が必要という、非常に厄介な代物なのですw

 

『あれっ?動画ではA1ST(MSXターボR)を使ってるのに、なぜ、わざわざそんな苦行をしているんだ?もっと楽な方法があるだろ?』と思うでしょ?

でも、1986年当時、私が持っていたパソコンが「National CF-3000(MSX1)」だったから、このモードで伴奏プログラムを打ち込まないと、当時の音を再現出来ないんですよw (CF-3000は、訳あって現在は持っていません。理由は後述。)

ただ、当時リアルで所有していた「National CF-3000(MSX1)」を再び用意するのは現実的ではないので、A1STをMSX1モードで使用するという方法に落ち着いたという訳です。

 

 

この動画は、「1986年当時の文化祭ライブを再現」というコンセプトで撮ったものですが、1986年当時だと、MSX用のプログラム記録装置はテープレコーダーが主流でプログラムのロード時間も長かったので、仮に、当時実際にライブをやったとしても、カセットテープに録った伴奏カラオケをラジカセで流しながら演奏していたかもしれません。

 

動画ではA1ST内蔵のFDDで伴奏データをロードして演奏していますが、1986年当時でその機種は発売されておらず、本来ならば有り得ない機材なので、本来の再現を目指すなら、CF-3000を使用してデータレコーダーで伴奏データをロードしてプログラムを実行し演奏、そして演奏が終わったら次の伴奏データをロード中に伴奏パートのカラオケを録ったカセットテープをラジカセで流しつつ演奏、そして演奏中にロードが終わった伴奏データを実行し次の曲を演奏・・・というローテーションのスタイルでやるのが正しいのですが、当時所有していたNational CF-3000までを用意して演奏を再現するのは現実的な方法ではないので、そこは妥協しました。

結局、無いモノはしょうがないんですよ。有り合わせのモノで作るしかないんですよ。

 

25年前に、National CF-3000とデータレコーダーのセットを中古で売ってしまったのは、今考えると惜しい事をしたな~と思いました・・・(´∀`;)
しかも、ソフトや雑誌も数本付けて、買取価格が確か6,800円だったかな?

 

ちなみに、その時に中古で売ったソフトは、「オホーツクに消ゆ、トリトーン(テープ版)」「フラッピーリミテッド85(ROM版)」「マイコンジュークボックス、マイコンサウンドパック(アスキーポケットバンクシリーズの本)」などでした。
マイコンサウンドパック」の方は、PSGのレジスタを解析した時の12平均律対応音程値一覧表を纏めたメモ用紙を本に挟んで売ったけど、この本を中古で買った人の中に、私が書いたメモ用紙が挟まってたという人は、果たしているのだろうか・・・?

・・・・(´∀`;)

 

 

 

 

 

ありがたい事に、視聴者から「アンコール!アンコール!」のチャットもありましたが、生配信とは違い、予定調和で進んでいく動画配信なので、全6曲の演奏が終わった時点でお開きとさせて戴きました。

 

 

私の「高校文化祭ライブごっこ動画」を見に来てくださった皆様、ありがとうございました。おかげさまで、最高の誕生日になりました。

 

 

あと、関連ブログのこちらも併せてお読み戴けたら幸いです。

gyabuneko.hatenablog.com

 

最後に一言(以下の動画)