gyabunekoの部屋

レトロPC(MSX)でChiptune音楽、ゲーム、その他いろいろ趣味について書いてます。

MSXと私の最初の出会い(回想録)

MSXとは何ぞや?」と思う方のために簡単に説明しますと、それは1980~1990年代に市場で流通していた「パソコン」です。

そのパソコンは、ゲームも出来るし、プログラムも作れるし、拡張性にも富んでいて、備え付けのカートリッジ挿入口に拡張機器を挿せば、様々な機能を持つ機器に早変わり!

まさに、使う人のアイデア次第で何でも出来る「魔法の箱」という、夢の機械だったのです!

 

 1980年代、当時高校生だった私が初めて買ったMSXパソコンが「National(現・Panasonic) CF-3000(当時79,800円)」で、これは弟と貯めた小遣いを半分づつ出し合っての共同購入でした。

この当時は、ファミコンを買うか?パソコンを買うか?で迷っていたのですが、「プログラムを組めば自分の好きなように何でも創れる方が面白そう!」と思ったので、パソコンを買う事にしました。

 

ただ、アーケードゲームと見紛う程の超絶クオリティのゲームソフトが目白押しだったファミコンも確かに魅力的ではあったのですが、それよりも「自分で何かを創れる」というクリエイティブな潜在能力を持つパソコンに「夢」を感じていました。

これは言い換えると「自己表現出来る魔法の箱」と言っても過言ではないでしょう。

 

1980年代当時のパソコンはMSXの他にも様々な機種がありましたが難解でした。その中でもMSXは、自分のようなパソコン初心者には取っ付き易かったのです。

なにしろ「カートリッジを挿してゲームが遊べる」というその分かり易さは、敷居が高いパソコンというものをグッと身近にしてくれましたし、これによってパソコンユーザーの裾野が広がったのは、ほとんどの方が認める所であろうかと思います。

 

MSXを買った最初の頃は何に使っていたかというと、やっぱりゲームですね。

NAMCOTから発売されていた「MAPPY」とか遊んでいましたが、MSXってキャラが単色なんですよね。ファミコン版MAPPYのようにカラフルではありません。そこはパソコン(汎用機)という事で、残念ながら画像処理能力がゲーム専用機には叶わなかったのです。

ですが、それでも「自分で何かを創れる」というクリエイティブなパワーを秘めていたMSXは、自分にとっては何物にも代え難い魅力的な魔法の箱だったのです!

 

MSXが「自己表現出来る魔法の箱」という事に気付いたのがきっかけで、後にMSXを使って音楽(いわゆるChiptune)を創るようになっていくわけですが、その話はまた別の機会にしたいと思います。