1980年代、念願のMSX「National(現・Panasonic) CF-3000」を購入できた当時高校生だった私は、このパソコンを使って音楽を演奏したいと思うようになりました。
ただ、そのためには何をどうすればいいのか分からなかったので、とりあえずは音楽のプログラムリストが載っている雑誌を買ってきて、それを見ながらデータを打ち込んでいました。
雑誌名は忘れましたが、確か、最初に打ち込んだ曲プログラムは、安全地帯の「真夜中過ぎの恋」だったかな?
で、曲プログラムを実行したら、ビルの夜景の絵が表示されて、それから曲の演奏が始まっていたような覚えがあります。
ちなみに、その雑誌は今は手元にありません。中古屋さんに売ってしまったのか、はたまたチリ紙交換に出してしまったのか・・・(^ω^;)ウーン…全く記憶に無い・・・
(この情報だけで雑誌名が分かるマニアの方、おりますでしょうか?)
MSXには、矩形波を3和音同時発音可能な「PSG」という音源チップが搭載されており、先述の曲はこのPSGで奏でていました。
ただ、なにしろ3和音ですので、原曲のようにゴージャスなサウンドは望むべくも無く「ベース1音、メロディ1音、サブメロディ1音」という極めてシンプルな編成のプログラムリストだったと記憶しています。
それでも、自分のパソコンから「Jポップが鳴ってる!」というその事実だけで感動でした。曲プログラムを実行してる最中は、頭の中では安全地帯のあの原曲がイメージで鳴っていました。
そして、心ゆくまで曲を堪能したところでMSXの電源を切ったのですが、翌日、MSXに電源を入れてその曲プログラムを実行しても演奏が始まりません。
そりゃそうです。この当時の私は「パソコンというものは、電源を切ってしまうと、それまでに打ち込んだデータが全部消えてしまう」という事実を知らなかったのですw
しかも、打ち込んだプログラムデータをカセットテープに保存(セーブ)するという発想が無かったのですww
なので、「また最初から曲データを打ち込まなきゃいかんのですか?」と・・・(;´∀`)…うわぁ…面倒くせぇー・・・
ここで初めて、打ち込んだデータを保存するための「データレコーダー」という物が必要だという事を理解しましたw
この後、近所の電気屋さんへ行って、データレコーダー(National RQ-8300)を注文しましたw
最近、あの当時打ち込んだその曲が聴きたくなって、プログラムを保存したカセットテープを探したのですが、これまた何処へ行ったのか全く分かりません。
もしかしたら、他のデータを上書きしてしまったのかも・・・