1980年代当時の事です。
高校生だった私は、学校帰りに級友と一緒に寄り道したおもちゃ屋さんで、何やら電子音が聞こえていたので気になってそこへ近づいてみたら、テーブル筐体のアーケードゲームがあるじゃありませんか!
「おおおお!キタ――(゚∀゚)――!! これはもう、やるしかない!」と。
(私が通ってた高校ではゲーム禁止してはいなかったので、堂々と遊ぶ事ができた。)
早速、スターフォースをプレイ。
スターフォースはファミコン版もこの当時はプレイしていたが、さすがはAC版です。色数も多い!音もぶ厚い!(確か、音源チップがDCSGを3個搭載していたゲーム基板だったかな?)
で、それ以来、そのおもちゃ屋さんにはほぼ毎日のように通うようになった訳ですが、そこで聴いたスターフォースの1位ランキング曲が気に入ってしまい、そこで「その曲を耳コピしてMSXでプログラムしたい!」と思って、テープレコーダーを持って来てその曲を生録していました。
録音中に「あーあーマイクのテスト中あーあー」と、級友の邪魔が入って「やーめーてー(;´∀`)…うわぁ…」とか言ってみたりなど途中アクシデントがあったが、ランキング曲は無事録れたので「さぁ、後は採譜だ!」と完成した時の事を想像しながら家路を急いだ。
ちなみに、楽譜の読み方は、マイコンBASICマガジン別冊の「ALL ABOUT NAMCO」に載ってたゲーム音楽の楽譜集を見ながら曲プログラムを打ち込んでいたおかげで、分かるようになった。
音楽の授業でも全く理解出来なかった楽譜の読み方だが、こうして好きなものに熱中するようになってから、ようやく理解できた。
「ALL ABOUT NAMCO」の本を買ってなかったら、未だに楽譜は読めないままだったかもしれない(この辺りの話は、以下の記事に纏めました。)。
原曲では矩形波が確か9ch鳴ってたかな?1つのパートに複数ch音を重ねて鳴らしていてかなりぶ厚い音だったのに対して、MSXはPSG 3chなので圧倒的に音が足りないわけですが、アタックの鋭さに特徴があるあの音色をMSXで再現するために、ある工夫を思いつきました。
それは、「アタック部分をハードウエアエンベロープで鳴らした後に、ディケイ以降の部分をVコマンドに切替えて鳴らす。」という方法です。
これを、MSX-BASICで打ち込むと、こう成ります。
10 PLAY"T150 L4 S0M1300 o4C V11C"
こうすれば、非力なMSX-BASICのMMLでも、原曲に近い音色は何とか再現できます。(この方法は「ソフトウエアエンベロープ」と呼ばれているテクニックの一つです)
そうして完成した曲が、これです(8:00から)
同じく、これも(8:00から)。
これが、私の初の耳コピ再現曲でした。